自然食ホテル研究会  
 
無農薬・自然食
健康施設・プラン
 
 
 
 



ゆせんの里 ホテルなでしこ
空室
検索
じゃらん 汗蒸幕(ハンジュマク)
岩盤浴
水中療法
自然食の料理
交通 JR東海道本線「大垣駅」から、無料シャトルバス
駐車場 あり
時間帯 チェックイン15時・チェックアウト11時
特徴・見所

 韓国の美容健康法『汗蒸幕(ハンジュマク)』が体験できます。汗蒸幕とは幕(ドーム)を高温に熱し、その中で体を温め汗を流す遠赤外線サウナのことで、15世紀の文献に出てくるほど韓国では古い歴史のある美容健康法です。

 老廃物排出、新陳代謝促進、心臓機能補強、老化予防などに効果があり、美容・美肌効果も認められています。普通のサウナに比べて短時間で汗をかけるため、体力を消耗しにくいのも特長です。

 また麦飯石、虎石、紫雲石、祖谷石、五色石という天然の鉱石を温め、遠赤外線を放出させた『五色岩盤浴 ねころびの床』もあります。こちらも身体が芯からじわりと温められ、サウナとは比較できないほどの大量の汗を搾り出すことができます。

 その他、水着を着用して利用する水中運動浴場の『療法浴場 さらさ』では、「全身浴」「寝湯」「歩行プール」「水風呂」「アロマレスト」「薬草蒸気浴」など有酸素運動が楽しくおこなえます。また『薬草蒸し風呂』や『麦飯石釜風呂』『砂塩健康風呂』など、健康を強く意識した温泉施設や、エステの『キュアエステフローナ』など、健康・美容を強く意識した施設が多数あります。

 食事どころの『スローフードレストラン 自然の恵み』では、自家栽培野菜をメインにした自然食の食事が頂けます。夕食はバイキングスタイルです。
ほーりー記

 大垣駅から無料のシャトルバスが2時間に一本出ていますが、私はシャトルバスの時間に間に合わなかったので、予約時に先に送迎をお願いし、特別に迎えに来ていただきました。着いたのは夜でしたので良く分かりませんでしたが、次の日に周りを歩くと付近は田んぼと山が広がる豊かな自然風景。素敵な環境に囲まれています。
ホテルなでしこ宿泊棟

 建物は3つの区画に分かれています。それぞれ多様な健康施設や自然食のレストランがある本館と新館。そして客室が並ぶ宿泊棟(ホテルなでしこ)です。ホテルに着くと、まずこの宿泊棟の客室へと案内されました。

 そして客室にたどり着く前に中庭のような場所を通り抜けていくのですが、ここでまずびっくり! まるでヨーロッパの中世の街を再現したような建物が並んでいます。最初に見たのが夜でしたので、光が建物に当てられて息を呑む幻想世界に一瞬どこにいるのか分からなくなりました。

宿泊棟(夜)客室
 そして客室も広くてすごくきれいです。ふかふかのベッドにソファー、書き物机はちょっとアンティーク調の、瀟洒という言葉すら出てきてしまう客室です。ちなみに部屋に置かれているポットの水は、ホテルの地下90Mからくみ上げた天然水とのことです。

 しかしホテルなでしこのすごさは、こんなところではありません。最大のすごさは自然の野菜の美味しさにあるのではないかと思います。夕食・朝食はそれぞれ『スローフードレストラン 自然の恵み』で頂きましたが、ここの野菜の美味しさは特筆に値します。

 きゅうり、なす、ししとう、かぼちゃ、さやえんどうなど、一つ一つの料理に使われている野菜は、それぞれが生き生きとしていて、噛むと素材の味が丸ごとしみ出てくるようです。特にごぼうは最高です。しゃきしゃきしていて、なんだか食べるだけで感激してしまいました。

 しかしそれもそのはずと言うのか、このレストランの自然素材に関するこだわりは並みではありません。しかもそれが丁寧な手書きのカードで、産地から健康に対するポイントまで分かりやすく説明されているのです。

料理説明料理説明料理説明
 例えばさつまいもなら、「食物繊維たっぷり 美容に効果大!(本当はもっと続きます)」、アロエとりんごの赤ワイン煮は「自家農園から届いた新鮮なアロエを使いました(これもその後、健康の解説が続きます)」など。まさに自然食万歳です。

夕食バイキング野菜たっぷりの夕食
 ご飯は雑穀ご飯、玄米、7分つきと三種類あり、それぞれに丁寧に健康への効果を解説されています。お茶はほうじ茶、麦茶、韃靼そば茶、黒豆茶、ジュースはパイナップル、ぶどう、りんご、オレンジ、グレープフルーツの5種類です。そして農薬・化学肥料を一切使用しない有機栽培コーヒーには、ミルクの代わりにライスドリームを入れます。この『ライスドリーム』とは玄米から作られた甘味で、砂糖や蜂蜜を用いず、乳製品や大豆アレルギーの方も安心して使えるドリンクです。これを入れたコーヒーは、苦味に何ともいえないほのかな甘さが加わって、幸せなコーヒーの味が楽しめました。

 夕食を食べ終わると、今度は温泉に向かいます。温泉は本館と新館にありますが、泉質はナトリウム・カルシウム塩化物温泉で、どちらも同じもののようです。源泉掛け流しでゆったりとくつろぐことができます。そして一通り温泉に入ったら、またしてもこのホテルなでしこのすごさが発揮される時間がやってきます。

五色岩盤浴五色岩盤浴
 まずは『五色岩盤浴 ねころびの床』へ。こちらは予約制ですので、ホテル到着後に希望時間を伝えて予約を取っておく必要があります。虎石、紫雲石、五色石、麦飯石、祖谷石と五種類の岩盤浴があり、タオルを引いて寝転がります。最初のうちはぽかぽかと温かいな〜と思いながら寝ているだけですが、だんだんと汗が噴き出してくるようになります。これがまた気持ち良い! 後述の汗蒸幕よりも身体への負担は少ないので、じわりじわりと身体から悪いものが出て行くようです。20分ほど入って休憩し、また入るというサイクルで、さらさらの汗をかいておきました。

汗蒸幕(ハンジュマク)  そしてもう一つのデトックス施設、『汗蒸幕(ハンジュマク)』。韓国旅行のパンフレットには必ず写真が載っているほど有名ですが、日本でも体験できる場所があるとは驚きでした。こちらは特に予約なども必要がなく、タオルを渡され中に入ると、一気に熱さを体感できます。タオルを頭から被って(タオルを被っていないと、熱くてちょっと痛いほどです)じっとしていること2分、一気に汗が吹き出てきます。

 熱いので呼吸も細め、ひたすらじっと汗を流している姿は、まるで減量中のボクサーにでもなったかのようです。10分ほどで出て、水分と塩分を補給し、また入る。そのサイクルでびっしょりと身体の中の毒分を強制排出してしまいました。

 そして最後にもう一つ。水中運動ができる『療法浴場 さらさ』がありますが、ここはプールも小さめで、わざわざ水着持参で入るほどでもないかなという感想です。地元の方ならともかく、旅行でここまで来て利用するほどではないかと。こちらのプールを使うのであれば、その時間を利用して他の施設を思う存分楽しんだ方が良いでしょう。

キュアガーデン  その他、ヨモギ蒸しや砂塩健康風呂、麦飯石釜風呂など魅力的な施設が数々ありますが、追加で料金が必要ですし、ここまでの施設でも十分に時間一杯使うことになりますので、あとは興味によって体験するものを選ぶと良いでしょう。とにかく身体の内から外から健康になれる、最強のホテルといった感じの場所でした。

 ……ついでですが、自由に歩けるキュアガーデンという庭園も併設されていて、すぐ横には農園も広がっています。ここを歩いてお腹をすかせた後、私は昼食も『スローフードレストラン 自然の恵み』で頂いてきました。昼食はコース料理でしたが、やっぱり野菜がめっちゃうまーい。自然の恵み、最高でした!



HOME